Take Three Blog

書きたいことを書きます。

続・勉強する理由がわからない子どもたちへ

前回の続きです。

 

takethreeiii.hatenablog.com

 

 

持論ではありますが、学校でよく耳にする

『勉強する理由』についてのお話です。

 

さて、勉強する目的について、

『考える力を高めること』と前回お伝えしました。

そのことについて今回は説明していきたいと思います。

 

前回は漁業についての学習を例にして話を進めていきました。

漁業の知識なんて将来役に立たない、そう考えることは

好ましくはないですが正直本質を突いています。

半分正解といったところで、

将来使わないけど、授業で伸ばしたいことはそこではない。

そんなイメージです。

 

漁業に限らず、例えば沖縄の特色なども

授業で取り行う内容です。

 

沖縄の特色の授業では、

まず、沖縄県の住宅群の一角の写真を見て、

なぜだろうと疑問に思ったこと、気付いたことを探します。

その写真には様々な情報が存在し、

(例えば沖縄県の民家の屋根にはほとんどタンクが備え付けられていることなど)

なぜなのかと、自分の考えや知識から仮説を立てて、

教科書やインターネットなどの情報と照らし合わせて

その正しい事実に近づいていきます。

 

この活動がとても大切であり、

勉強するテーマ(沖縄県だったり漁業だったり)は

そこまで問題ではないのです。

 

(例えば伝説的な学校の先生で、

教科書はほぼ使用せず、

銀の匙』という小説を使って

学習活動をする先生もいました。)

 

 

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

〈銀の匙〉の国語授業 (岩波ジュニア新書)

 
銀の匙 (小学館文庫)

銀の匙 (小学館文庫)

 

 

 

改めて、何が大切か、以下にまとめていきたいと思います。

・疑問を見つける

・疑問に対してある程度の予想(根拠のある仮説)を立てる。

・周囲の人と話し合いをする。

・教科書やインターネットなどを活用し学ぶ。

 

この学習活動ができればテーマはなんでもいいのです。

じゃあなんで沖縄とか漁業がテーマになっているかというと

環境保全や食料自給率など様々な問題に関しても

複合的に知ってほしいからです。

 

こんな感じの考えを小学校の先生として勉強し始めてから気付いたことです。

 

もし身近に学校の勉強をする意味がわかんないやと

悩む子どもがいたら自分なりにかみ砕いたりして教えてあげてください。

 

当ブログつきまして

自己紹介と当ブログでやりたいこと

はじめまして。

これからこのブログを書く人のタケタです。

簡単に自己紹介をしますと、

・20代です。

・男です。

・小学校で先生をやってましたがやめちゃった人です。

といったところです。

詳細なところは多分需要がないと思ったので書きませんが、

当ブログで何か物事を説明する際にまた触れるかもしれません。

 

さて、本題のこのブログでやりたいことを述べていきます。

下3つが自分がこのブログでやりたいことです。

①『本を要約した内容を簡潔に、11歳でも理解できるように伝えること』

その1です。

難しい本をある程度読めるようになるのは大人になってからの人がほとんどだと思います。僕がそうでした。そして、もっと前に知りたかった、子どもの頃に知りたかったと後悔する人もいると思います。自分がそうでした。そういうことです。

②『心や感情のコントロール方法で試してよかったこと』

その2です。

小学校で先生をやっていた頃に、自分の不甲斐なさから様々な悩みに打ちひしがれ、業後の教室で独り泣くこともありました。教職に限らず、自分と同じ経験をしている人もいると思います。そんな人を少しでも楽にできたらうれしいです。

③『自分の実生活で実践してうまくいったこと・だめだったこと・大事だと思う考え方』

その3です。

自慢したいだけかもしれません。

うそです。他人の経験を生かせる人はぜひ。

 

 

長くなりましたが、そんなことを綴っていけたらと思います。

最後にこのブログでの自分ルールを3つ。

①簡潔に

②難しいことばをなるべく使わない工夫をする

③謙虚に

これを守っていきたいと思います。

 

勉強する理由がわからない子どもたちへ

『円周率なんて知らなくても生きていけるし』

『漁業のことなんて自分の将来に関係ないし』

『流れる水の働きなんて知る意味あるのかな』

 

なんて言葉を先生だった時代はよく耳にしました。

自分も小さい頃にそう思っていました。

 

そして、全ての人がみんな当てはまるとは思いませんが、

現状、今の私はそれらの知識を使っていません。

ですから、『勉強する理由がわからない』と

疑問に思うのはごもっともです。

 

じゃあなんで学校の授業でこんなことを勉強することがあるのか。

 

その答えは『勉強する理由がわからない』と思う人ほど

もうすでに『勉強する理由』に近づいています。

 

その答え合わせをこれから始めていきたいと思います。

その前に、自分の考え、予想は考えられましたか?

準備はいいですか?では始めましょう。

 

まず初めに、最初に書いてあったとある子どもの意見、

『漁業のことなんて自分の将来に関係ないし』

を例にして進めていきたいと思います。

 

実はこの意見、彼が漁業に携わる人にならない限りは

その通りなんです。むしろ、そう思ってくれたほうが、

今から伝えることがイメージしやすいです。

 

じゃあなんで漁業のことを勉強するのか、ということですが

実はここに、大きな間違いがあるのです。

 

漁業について学んでいるのではなく、

漁業を題材に、

資料を読んだり、知っていることから予想したり、

教科書や本、インターネットで調べたことから漁業の本質に近づくことが

一番大事なことなのです。

 

つまり、みなさんが学校でしている『勉強』の多くは、

『考える力ための訓練』だと思っていいです。

 

さて、では『考える力』は何のために必要なのか、

その答えについては次の記事にするとして、

それまでの宿題にしたいと思います。

 

この記事について、それは違うとかそうかもとか色々な意見があると

思いますが、それでいいと思います。

ただこんなことをいう人はあんまりいないんじゃないかなと

そう思っています。

『考える力なんて将来役に立たないし』

もしそんな声が聞こえたら周りの立派な大人の方々に

諭してもらえることを願います。